フジテレビ系で26日午後9時から放送の「直撃! シンソウ坂上」に、訓練生の死亡、行方不明などが相次いだ「戸塚ヨットスクール事件」で、1983年(昭58)に傷害致死容疑で逮捕された戸塚宏校長(77)が出演。MCの坂上忍(50)と激しい舌戦を展開する。

 「戸塚ヨットスクール事件」は、愛知県美浜町の戸塚ヨットスクールで、80年11月に当時21歳男性の死亡事件、82年8月に当時15歳の少年2人の行方不明事件、同12月には当時13歳少年の死亡事件が発生。一連の事件は、世間を大いに騒がせた。

 スタジオには「直撃ゲスト」として戸塚校長が登場し、坂上が直撃インタビューを行う。坂上は80年代におこった死亡、行方不明事件、83年に戸塚校長が傷害致死容疑で逮捕された件、さらには出所後の06年以降にも訓練生の自殺などがあったことに関してタブーなしで切り込む。

 一方、戸塚校長は事件当時、自らを散々たたいたマスコミを“マスゴミ”だと言い切り、事件の真相や戸塚ヨットスクールの本質に迫りたい坂上との間に、時にお互いが声を荒らげるほどの白熱した舌戦が展開される。議論は、体罰の是非、日本の学校教育にまでおよび、戸塚校長は「体罰は教育」「体罰は俺の義務」「マスコミが訳も分からず体罰反対を叫んで。だから教育界がおかしくなった」との主張をよどみなく繰り広げる。

 番組では現在の戸塚ヨットスクールにも密着取材を敢行した。最盛期には80人以上を数えた訓練生も現在は4人。入学した経緯や普段の生活ぶりなどをインタビューし明かされることのなかった彼らの日常生活を伝える。その密着取材中に、男性訓練生が脱走する事件が発生。脱走を図った原因や現在の戸塚ヨットスクールの日常を紹介する。