米映画「ハリー・ポッター」シリーズで知られる英女優エマ・ワトソン(28)が、性行為を目的とした人身売買の容疑で逮捕された米女優アリソン・マック容疑者から「性奴隷」を強要する自己啓発セミナー団体の勧誘を受けていたことが明らかになった。

 若き日のスーパーマンを描いたドラマ「ヤング・スーパーマン」に出演していたマック容疑者は、すでに逮捕されている指導者との性的関係を女性メンバーに強要していた団体Nxivmの勧誘活動を行っていたとして、20日に逮捕されていた。米メディアによると、同容疑者は2016年にツイッターで、女性の権利向上の活動を行っているワトソンに「女性運動」への参加を呼び掛けるメッセージを複数回に渡って送信したが、ツイッターのアカウントが間違っていたため、ワトソンは被害を免れたようだ。

 同容疑者は他にも歌手ケリー・クラークソンら複数の著名人を勧誘しようと試みていたと伝えられている。同団体の幹部だったというマック容疑者は、全ての容疑で有罪になれば、少なくとも禁固15年の刑になると見られている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)