藤原竜也(36)がまた殺し屋を演じることが14日、分かった。平山夢明氏の小説が原作の映画「Diner ダイナー」(蜷川実花監督)で、元殺し屋の天才シェフにふんする。

 「店員も客も全員殺し屋」というダイナー(食堂)を舞台に繰り広げられる、サスペンスエンターテインメントだ。現在撮影中といい、藤原は「全てをさらけ出して監督と向き合って、1カット1カット作り上げております。僕の中でも異質な映画であり、キャラクターも独特なので、模索しながら役に向き合っています」とコメントしている。

 藤原といえば、昨年公開の映画「22年目の告白 私が殺人犯です」で“自称・殺し屋”を演じたのが記憶に新しい。他にも「カイジ」「藁の楯」などで演じてきた猟奇的なキャラクターには定評がある。今作にも「代表作の1本になるよう、スタッフと一緒に乗り切りたいと思います」と意欲を見せている。

 藤原が俳優となったきっかけは、蜷川監督の父蜷川幸雄さん。蜷川さんの舞台「身毒丸」のオーディションに合格し俳優デビューした。蜷川監督は「藤原竜也君と一緒に出来るなんて運命を感じます」。プロデューサーは「蜷川幸雄さんにゆかりの深い2人の化学反応が、これまでにない究極の映画になるのでは」と話している。