EXILE THE SECONDが全日本柔道連盟とタッグを組んで応援ソング「日昇る光に~Pray for Now~」を担当することが決まり、14日に都内で会見が行われた。

 もともとは、メンバーの黒木啓司(38)と柔道男子日本代表の井上康生監督(39)が同じ宮崎出身であることが縁で、雑誌の対談が行われたことから始まったプロジェクト。柔道界にとっても初めての試みで、井上監督は「黒木さんとの対談は、最初はミーハーでいきましたが、話しているうちに、考えていたことがマッチしたり、自分もけがをしたときに音楽に励まされてきた。柔道とEXILE。柔道とエンターテインメントはかけ離れていた部分はあったけれど、こころよく引き受けてくれた。実現できて、この上ないお話でした」と話した。

 実際に男女とも合宿中の代表選手のもとを黒木が訪れて、曲も聞いたという。女子代表の増地克之監督(47)は「選手の中にもEXILEさんのファンがいる。黒木さんが来た瞬間に、選手のモチベーションも上がって、できれば特別コーチに置きたいくらいです」と笑顔で明かし、早速効果があったことを示した。

 23日には、千葉・幕張メッセで行われた同グループのライブに、井上監督をはじめ、羽賀龍之介、高藤直寿、大野将平、海老沼匡、田知本遥、中村美里各選手が登壇し、曲に合わせて組み手を披露するなど、さらなるコラボも進んでいる。

 いい意味でも悪い意味でも「伝統」「歴史」という言葉が頭をよぎるのが、競技のイメージだった。井上監督は「これからさらに柔道界が発展していく時に、試合会場に行ったら楽しかったとか、柔道っていいなと思ってもらえることは、これからもっと必要になっていくと思うんです」。武道として守るべきものは守り、新しいことに順応したり、取り入れる井上監督の姿勢に、少なからず明るい未来への期待を抱いた。