16日に急性心不全のため63歳で死去した歌手西城秀樹さんの通夜が25日、東京・港区の青山葬儀所で営まれた。

 弔問客の1人、若手時代からレコード会社が一緒だった和田アキ子(68)は、沈んだ表情で報道陣の囲み取材に応じて、「ずっとただの後輩だと思っていたけれど、あらためて報道などでいろんな功績を振り返って、すごかったんだと思っています。遺影の前で「お前すごいな」と言ったら、「やぁ~」と言ってた気がしました」と切り出した。

 5年前に、和田が司会をした番組に西城がゲスト出演したときの思い出も明かした。「大雪で首都高が大渋滞になって、でも、秀樹は不自由な体にもかかわらず、4時間も車に乗ってスタジオに来てくれた。本当に頑張っていたし、(この別れは)すごくつらいです」と、あふれ出る涙をハンカチでぬぐった。

 いろんな思いを語ったが「でも、今は何を言ってもむなしい。無念です。冷静じゃないから、ちゃんと今話ができているか自分で分からなくて、ごめんなさい」と、最後まで沈痛のおももちだった。