歌手郷ひろみ(62)が27日、神奈川・横須賀芸術劇場で全国ツアー初日公演を行った。

 オープニングから「僕の頭の中にペース配分という言葉はない。1回1回、最高のステージをお届けします」。「お嫁さんサンバ」「GOLD FINGER’99」「2億4000万の瞳~エキゾチックジャパン~」など代表曲から、YouTubeでオリエンタルラジオ藤森慎吾とコラボした動画も話題の最新曲「恋はシュミシュミ」など20曲を披露して、1900人のファンを沸かせた。

 この日は「新ご三家」の盟友・西城秀樹さん(享年63)の葬儀・告別式から一夜明けのステージとなった。今回のツアー最終リハーサルのため、当初は参列しない予定だったが、調整して駆けつけ「これからもヒデキの背中を見て、ずっと歌い続けていきたいと思います」と弔辞を読んでいた。

 公演前の取材で郷は「(訃報があって)気持ちが変わらないということはない。出棺にも立ち会いたかったけれど、(最終リハへの)移動の車の中からファンの姿を見て、歌い続ける限り、1曲1曲、1つ1つのことを大切にしていかないといけないと思いました。ヒデキの代わりはできないけれど、僕にできるのは最高パフォーマンスを届けること。気を抜くことなくやりたい」と話した。