米映画「ワンダー 君は太陽」(15日公開)のプレミア試写会が31日、都内で行われた。

 遺伝子疾患で人とは違った顔で生まれてきた子どもが、学校生活で数々の苦難を乗り切り、やがては「英雄」となる物語。2年前の映画「ルーム」で注目された主演の天才子役ジェイコブ・トレンブレイ(11)とスティーヴン・チョボスキー監督(48)が舞台あいさつに立った。

 監督は「この25年でもっとも優れた小説が原作。世界中の教科書にして欲しいくらい。だから安い涙ではだめだと思いました。気持ちを込めて撮りました」と振り返った。

 トレンブレイは「(母親役の)ジュリア・ロバーツの集中力に学ぶところが多かった」と演技派らしくコメントした。

 ゲストとして登壇した藤本美貴(33)はベスト・マザーにも選ばれたことがある。「ちょうど小学校に子どもを上げる年齢で、不安でいっぱいですけど、この映画を見て、私も子離れしなければと思いました」と複雑な思いを明かした。

 一方、日本の天才子役として呼ばれた鈴木福(13)は「特殊メークがすごかった。あれだけのものは僕も経験したことがない。大丈夫だった?」と先輩らしく質問。トレンブレイが「すっごくかゆくて、引きはがしたかったけど、とっても高いものだと聞いていたので我慢しました」と笑わせた。