女優東ちづる(57)が31日、東京・参議院議員会館でドキュメンタリー映画「私はワタシ」(今秋公開予定)国会上映会に出席した。

 東は、生きづらさを抱える人々が暮らしやすい社会になるためのPRを行う一般社団法人「Get in touch!」代表を務める。

 映画は同性愛や性同一性障害など、性的少数者(LGBT)50人へのインタビューを撮影したもので、東はプロデュースを担当した。

 3年前から構想し、2年半前から企画を始めたという。「(LGBT)当事者の皆さんから『素晴らしいLGBT映画はあるけれど、私たちを知ってもらう映画がない』と言われたんです」と、制作のきっかけを話した。作品はは多方面から感心を集めているといい「学校から行政、企業からの上映希望があります」と反響をうれしそうに明かした。

 15年前、オランダでレズビアンとゲイの結婚式に参加したことを振り返り、「愛する2人を祝福する、これの何が悪いんだろうと。日本はまだまだ悪気のない差別がある。エンタメで見やすく作りたかった」と語った。

 男性同士の恋愛を描いたことが話題の、テレビ朝日系ドラマ「おっさんずラブ」(土曜午後11時15分)について聞かれると「全部見てます!」と前のめり。「シンプルに恋愛ドラマ、人間愛ですからね。戸惑いはあるけれど、そこ(=男性同士の恋愛)にフィーチャーし過ぎないのがいいですね」と笑顔で話した。

 また、同性パートナーとの交際を発表した経済評論家の勝間和代氏(49)について聞かれると、うれしそうな表情で「いい流れだと思っています。あれを非難はできないでしょう」と話した。

 国会議員で構成される「国会でLGBT映画を見る有志の会」の要請により、この日、参議院議員会館での上映会が行われた。昨年12月に1回目が開催され、今回は2回目となる。