歌手今井美樹(55)が、夫でギタリストの布袋寅泰が作詞作曲を手掛けた自身最大のヒット曲「PRIDE」にまつわる秘話を明かした。

 今井は6日放送のNHK「ごごナマ」に出演して、歌手人生や、家族で在住するロンドンでの生活などについて語った。

 160万枚を超えるヒットとなった96年発売の「PRIDE」は、まだ結婚する前だった布袋から提供された楽曲だが、初めて聞かされた時に大きな衝撃を受けたといい、「『私は今』って歌い始める曲なんてあります!?」と出演者たちに問い掛けた。

 30代半ばだった今井は当時、自身の今後などについて迷っていたという。「だけど覚悟を決めて、ほかの人が私のことをちゃんと理解していなくても、私には私の真実があるから、目線を下ろさずまっすぐ前を歩いていくって覚悟を決めた時期」に提供された同楽曲の歌詞に「宣言しているみたいな曲でしょ? どうしてこれを布袋さんが今、私に書くの? って。何を私に言わせたいのか、どういうふうに立たせたいのか。いろんな自分の思いが交錯して……」と激しく動揺したという。

 しかし、スタジオで聞き終わった時には「号泣して、後ろを振り向いて(布袋に)ありがとうございましたって」と、楽曲との運命的な出会いを振り返った。