放送文化の向上に貢献した作品や個人、団体を表彰するギャラクシー賞贈賞式を取材した。この日の司会を務めたのは、テレビ朝日系ニュース番組「ニュースステーション」でコンビを組んでいたフリーアナウンサーの久米宏(73)と小宮悦子(60)で、2人並んでの司会は20年ぶりだったという。久米は「お化けが出てきたと思わないように」と冗舌に語り、会場を沸かせた。

 20年たっても息はピッタリで、久米が登壇者らに暴走気味にツッコミを入れると、小宮がフォローを入れギャップを感じさせないコンビ感と安定感のある司会ぶりだった。昨年11月に放送された稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演するAbemaTV「72時間ホンネテレビ」が「フロンティア賞」を受賞し香取が壇上に登場すると、久米が「SMAP解散したけど、世間では、まだSMAPというものはある。本人もまだSMAPのところがあると思うのですけど、そういう感覚になれましたか」などと、香取に容赦なく質問をぶつける。返答に困る香取に、小宮がすかさず「直球でこたえる必要ないですよ」とフォローを入れ会場を和ませる、そんな具合だ。

 20年ぶりのコンビなんて、もったいない。今すぐにでもテレビやラジオなどで見たり、聞いたりしてみたいと感じさせるものだった。それこそ、AbemaTVあたりで番組が始まるのではないかと期待を膨らませながらの取材となった。