テレビ朝日系アニメ「クレヨンしんちゃん」(金曜午後7時30分)の主人公、野原しんのすけの声優が矢島晶子から2代目の小林由美子に交代しての第1回が6日、同系で放送された。

 この日は「ソフトクリームはおいしいゾ」と「お手伝いポイントを貯めるゾ」の2話が放送された。しんのすけの最初のセリフは「オラ、野原しんのすけ」、最後のセリフは「何か、おかしい」だった。インターネット上では、矢島から小林に声優が変更し、賛否両論が飛び交った。

 「声が変わっていたのに気付かなかった」

 「似るように頑張っている」

 「ちょっと、声が高い」

 「しんちゃんが変わると、野原一家全体が変わって聞こえる」

 「違和感しかない」

 「いずれ、慣れる」

 中には「小林さんの声と違う」と小林の個性を求める声や、「どの声優さんがやっても、応援する」との声もあった。ツイッター上では「しんちゃん」、「しんちゃんの声」がトレンドワードになり、国内では「しんちゃんの声」が1位、全世界では6位に躍り出る反響だった。

 しんのすけの声優の交代は、92年4月の放送開始から26年3カ月にわたって演じてきた矢島の降板が、6月1日に同局から発表されたことで明らかになった。矢島は「声を保ち続けることが難しくなった」、「キャラクターの声を作る作業に意識が集中し、役としての自然な表現ができにくくなってしまった」ことを理由に、同29日の放送をもって降板すると同局を通じて発表。同14日に2代目声優に小林由美子が決定したことが発表された。