日本テレビ系「笑点」(日曜午後5時30分)の大喜利メンバーが7日、都内で、桂歌丸さん(享年81)がに亡くなった後、初となる大喜利収録に臨んだ。

 収録後、メンバーは会見を開き、林家木久扇(80)が初めて重い口を開いた。訃報を聞いて「ビックリした。1つ違いで、ついこの前まで冗談を言い合っていたのに」といい、「申し上げる言葉が何もなくて、コメントを出せなかった」と振り返った。

 歌丸さんが亡くなったことを「幕が閉じたという感じ」とし、「ずっといると思っていたので、心情的には信じられない」とも話した。収録について「なんか不思議な職業だなと」と切り出し、「ついこの間亡くなったばかりなのに、悲しいのに笑っていただく。難し商売だとつくづく思う」と話したが、「なんかすぐそばにいて、出てきそうな気がする。やっている間中、歌丸師匠がその辺を漂っているような感じで、不思議な演芸だった」と話した。

 三遊亭円楽(68)は「6月20日に会った時は、会話もきちんとできて。リハビリのマネも見せてくれていた」と振り返った。公私ともに歌丸さんと付き合いがあった円楽は「全てを脱ぎ捨てた歌丸師匠とお付き合いさせていただきました」といい、「生き様を見せることで、言外でいろいろと教えてくれた人です。落語界全体を考え、落語に情熱のある人でした」と熱く語った。「歌丸師匠は僕の中に生きているし、歌丸師匠の話をすることがご供養になるとも思いますので、これからも思い出を忘れず、心の中で一緒に生きていきたいと思います」。

 この日の、桂歌丸さんをテーマにした大喜利を収録。同内容は明日放送の同番組で放送される。また、追悼特番「ミスター笑点 桂歌丸追悼特番」が12日午後7時から、生放送されることも発表された。