はるかぜちゃんこと声優で女優の春名風花(17)が、いじめの実態や、撲滅に向けた自身の考えをつづった。

 小学6年だった2012年に朝日新聞に掲載された「いじめている君へ」という寄稿で、自身のいじめ体験を明かして大きな反響を呼んだ春名。26日更新のブログでは、そのコラムが絵本化されて出版されることや、出版にともなうサイン会やトークショーなどのイベント開催を告知した。

 また春名は「いじめを無くすために、いじめのこといじめって言うのをやめて『犯罪』って言おう!!!みたいなツイートを良く見かけるけれど、いじめは暴行や恐喝ばかりじゃないんだけどな。無視とか、LINEはずしとか、名指しでハッキリ名前を出さずに、周囲に何となく分かるように叩く陰口は、たとえ犯罪じゃなくても立派ないじめだ」と、いじめの定義に言及。「いくら目に見えるところを責めても、目立つ犯罪を取り締まっても、いじめはより狡猾に陰湿に、見えないところまで潜ってゆくだけだとぼくは思う。ある意味暴行など、分かりやすく証拠を残していじめをするような子どもはほんの一部だ」と指摘した。

 そうしたいじめの撲滅に向け「見えている部分は氷山の一角でしかないということを前提にその裾野を少しずつ辿っていって欲しい」と訴え、「また、いじめはそれほどまで見えにくいものなので傍から見て目に見えるようないじめの痕跡がなくても、つらい子どもが身を寄せられる『学校でも家でも塾でもない』居場所が増えたらいいなと思う」との考えをつづった。