女優吉岡里帆(25)主演のフジテレビ系連続ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(火曜午後9時)の21日放送の第6話の視聴率が4・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが22日、分かった。前週より0・1ポイントのアップとなった。

 視聴率は初回から7・6、5・5、5・8、5・5、4・8%だった。

 義経えみる(吉岡)は、安定を生活を求めて東京都東区役所に就職、公務員になった。だが、最初に配属された「生活課」で待ち受けていたのは、個性豊かな職場の仲間たちと、生活保護の壮絶な現実だった。彼女が担当する110世帯の生活保護受給者たちには、知れば知るほど奥の深い、それぞれの人生があった。原作は週刊「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載中の柏木ハルコ氏の同名コミック。

 第6話ではえみるの上司で、ずっと役所内にいた京極大輝役の田中圭(34)が初めて現場に出る。田中は「ドラマ上で初めて、現場に立ちました。きっと、京極自身も反省したり、現場から学ぶことだったり、いま現場にいるえみるから感じることがあったと思う。逆に、先輩(京極)が現場に出て来たことに対して、えみるが感じることもあっただろうし。どういう決着をつけるのか、ぜひ見てください。見てもらえることがすごく大事です。そして、僕らは、見てくださった方たちのなにかをつかまなきゃいけない。そこは戦いですね」と話している。

 第6話では、生活保護の申請を希望しながら、親族に援助が可能かを確認する“扶養照会”をかたくなに拒否する島岡光(佐野岳)が、その理由を決して明かそうとしない。困り果てたえみる(吉岡)は、上司の京極大輝(田中)の指示で扶養照会を強行する。すると、行方知れずの息子を心配していた島岡の父・雷(小市慢太郎)が上京。総合病院の院長である雷には扶養の意思があることから、京極はすぐに親子を会わせるようえみるに指示するが、それを知った島岡は宿泊施設から逃走してしまう。そして、島岡が駅のホームで自殺をはかる。

 幸い、島岡は一命を取りとめたが、緊張の走る役所。扶養照会の判断が正しかったのか、悩む京極にベテランケースワーカーの半田明伸(井浦新)は「人が死ぬところだったんですよ」と強い言葉で告げる。自らの判断が、受給者の命の危険を招いたと感じた京極は、「この件は、全て自分の責任で対応する」と宣言。今後の対策について話し合うが、島岡親子が抱える問題が分からないだけに、なかなか答えは見いだせない。ショックが大きいえみるは、自分の考えを持てないでいた。そして、えみると京極は、島岡親子について衝撃の事実を知る。