俳優山崎賢人(23)が主演のフジテレビ系連続ドラマ「グッド・ドクター」(木曜午後10時)で初の医師役に挑戦している。自閉症でコミュニケーション能力に難があるが、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年医師・新堂湊(山崎)は、レジデントと呼ばれる研修医として東郷記念病院小児外科に勤務することになる。

視聴率は初回から11・5、10・6、11・6、10・6、12・2、10・8、13・0%(ビデオリサーチ調べ、東京地区)と、全て2桁をマークしている。

保身が第一の小児外科長の間宮啓介を演じる戸次重幸(44)は「正直な話、『グッド・ドクター』は、みなさんからご好評をいただけているので良かったと思っています。きっちりと泣けるところは泣ける、良い作品ですね。でも、僕の場合は台本の準備稿から決定稿までを先に読んでしまっているので、視聴者のみなさんと100%同じ感覚で見るのは演者としては難しいです。ですので、私の場合、ドラマ初見の方の反応は妻を見ることなんです。毎回、泣いていますよ。一緒に見ていると、妻は横で鼻水をズルズルしています。その姿を見ていると、我々のやっていることは間違いなかったんだなと思えます」と話している。

第8話では、湊(山崎賢人)は入院している森下伊代(松風理咲)の恋に付き合う。伊代は滝川亮平(萩原利久)が好きなのだが恥ずかしくて声をかけることができない。病と闘いながらも入院生活を少しでも楽しく過ごそうとする子供たちがいる一方、深刻な問題に直面する子供もいる。

湊の先輩医師の瀬戸夏美(上野樹里)は患者の早見陽翔(鳥越壮真)と母親の香織(酒井若菜)、そして陽翔の兄の翔太(池田優斗)を心配していた。香織は小児外科主任の高山誠司(藤木直人)に陽翔を診てもらうため、夫を残し翔太を連れて東京へ来ている。夏美は香織の看病疲れはもちろん、陽翔のために転校した翔太の環境変化も気にかけていた。

夏美と湊が回診に行くと、陽翔が次の日曜日に外出したいと願い出る。湊が外出には高山の許可が必要だと説明していると、香織が階段から転落して運ばれて来たと連絡が入った。病室に運ばれた香織は命に関わるようなけがはなかったが、陽翔には今日は家の用事で行けなくなったと話して欲しいと夏美たちに頼む。香織に付き添ってきた翔太が部屋を出て行く。湊は翔太を追いかけ、陽翔の病室に案内しようとする。だが、翔太は湊の言葉を聞こうともせずに去ってしまった。湊は翔太がなぜトゲトゲしくなっているのか理解出来ない。

その日、湊は帰り道に酔っぱらってクダを巻く男に出くわす。それは小児外科長の間宮啓介(戸次)だった。間宮も翔太のようにトゲトゲしいと湊は感じる。