新人演歌歌手の一条貫太(21)が4日、都内で、ファンクラブの初イベントを開催した。

一条は3月に「ふたりの始発駅」(作詞・万城たかし、作曲・宮下健治、編曲・伊戸のりお)で日本クラウンからデビューした。「平成生まれの『昭和ボイス』!!」がキャッチフレーズで、力強く伸びのある歌声にどこか懐かしさを感じる歌唱が魅力だ。

台風接近にもかかわらず、約100人が駆けつけたイベントでは、「兄弟船」(鳥羽一郎)「哀愁列車」(三橋美智也)「北の漁場」(北島三郎)の演歌から、「心もよう」(井上陽水)「私鉄沿線」(野口五郎)なども熱唱した。

高校時代は吹奏楽部に所属し、テナーサックスを担当していた。その実力を「夜霧よ今夜も有難う」(石原裕次郎)の演奏で披露すると、大きな拍手が起きた。演奏には元ベーシストの父(57)が助っ人として参加した。

リクエストやクイズコーナーで汗だくになってファンサービスした一条は「多くの方が集まってくださって、とてもうれしい。デビュー曲は純な演歌ですので、純な心で歌っていきたいです」と話した。

経済学部に籍を置く大学4年生で、歌手デビューのため単位はすでにほとんど取ったという努力家。音楽一家で幼少から音楽と接して来たが、コロッケや栗田貫一がものまねで歌う演歌を聴いて、演歌歌手を目指した。演歌系を中心としたLP集めが趣味で、レパートリーは1500曲はあるという。「僕はさそり座で、さそり座って一途なんです。人を勇気づけられるような歌手になれるよう、一途に頑張っていきたいです」と誓っていた。