テレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」の6日第8回の平均視聴率が10・5%(関東地区)だったことが7日、ビデオリサーチの調べで分かった。

遺留品を手掛かりに事件を捜査する「京都府警特別対策室(特対)」を活躍を描く人気シリーズの第5弾。マイペースな刑事、糸村聡を演じる上川隆也(53)のほか、前作に引き続き栗山千明(33)永井大(40)甲本雅裕(53)戸田恵子(60)らが出演。今シーズンから梶原善(52)がメンバーに加わった。

第8話のゲストは深水元基、玉置玲央、入江崇史、不破万作ほか。

自転車で京都の町を走っていた糸村聡(上川)はある住宅の異変に気付き、男性の刺殺死体を発見する。現場は所有者不明の物件で、被害者は勝手に上がり込んで生活していたようす。

ところが、被害者の指紋が30年前の未解決殺人事件の遺留指紋と一致したことで事態は一転。“下鴨事件”と呼ばれるその事件は、弁護士夫妻が何者かに刺殺されたもので、当時応援として駆り出されていた佐倉路花(戸田)によると、クローゼットに隠れていた当時5歳の息子が犯行を目撃していた上、現場の至る所に指紋が残されていたにもかかわらず、結局犯人を特定することは出来なかったという。

やがて糸村の発見した遺体の身元が、元電気工事士の久世涼一と判明する。久世は下鴨事件の翌日から姿を消していた。また、彼の息子、大西章(深水)が苦労の末に医師になっていたことも分かった。

そんな中、元暴力団構成員で、30年前の事件当時捜査線上に上がっていた八木正則(不破)が、最近久世の周囲をうろついていた事実が浮上する。八木は何らかの形で下鴨事件に関わり、今になって犯人の久世ともめて殺害に至ったのか。それとも苦労を強いた父を恨む章の犯行なのか。特対メンバーが聞き込みに追われる中、糸村は被害者が所持していた穴の空いた古い空き缶がどうしても気にかかるのだった。