宝塚歌劇団は30日、台風24号の影響で、兵庫・宝塚大劇場で上演中の月組公演「エリザベート-愛と死の輪舞-」の午後3時公演中止を発表した。

午前11時公演は通常通り開演しているが、劇団では「本日15時頃より台風24号が宝塚市に接近し、公共交通機関等に甚大な影響が及ぶことも想定されるため、15時からの公演を中止いたします」とコメントしている。

振り替え公演の予定はない。チケット払い戻しには対応する。

同劇団公演をめぐっては、台風21号が関西地区を襲った4日にも、午後公演を休演しており、95年の阪神大震災以来、23年ぶりの休演となっていた。

年間を通して5組により順次、上演スケジュールが決まっている同劇団では、振り替え公演の日程確保は極めて厳しく、それゆえに、ファンは、観劇スケジュールを事前に計画。出演の劇団生も普段から有事に備えた出勤経路を確保しているため、公演中止は珍しく、2度目の休演は極めて異例のことだ。

また、4日の台風21号襲来時には、宝塚歌劇の星組公演を上演していた大阪・梅田芸術劇場も、この日の公演中止を決定。堂本光一主演の「ナイツ・テイル-騎士物語-」の午後6時公演を、10月8日に振り替えることなどを発表した。