俳優佐藤健(29)と高橋一生(37)が2日、大阪市内で、出演映画「億男」(19日公開)の特別試写会にサプライズで登場し、舞台あいさつを行った。

映画「ハゲタカ」や「るろうに剣心」シリーズで知られる大友啓史監督(52)の最新作。15年に「本屋大賞」にもノミネートされた川村元気氏の同名小説を原作に、「ドラゴンクエスト」シリーズの開発で有名な渡部辰城氏が脚本を担当した。

主演の佐藤演じる、人生のどん底だった主人公が、起死回生とばかりに宝くじで3億円に当選。しかし、高橋演じる億万長者で大学時代の親友に、当選金を持ち逃げされたことから始まる新感覚マネーエンターテインメント。

2人が登壇すると、関西のファンからは「かっこいい!」などの黄色い大歓声が飛んだ。パワーに圧倒され、少し驚いた様子の2人は、喜んで手を振り応えた。

今作のテーマ「お金」にちなみ、会場には劇中での当選金3億円が用意された。警備員が4人態勢で護衛する中、中身まで本物だという1000万円の帯が30個積み上げられて登場。2人は実際に帯を手に取り、「お~」とその存在感に感心しきりだった。

撮影を通して、お金についての考え方が少し変わったという高橋は「(お金を)蓄えていくことに執心し過ぎると、ちょっと精神的に不健康になってしまうかなと。(お金は)使う!」とニッコリ。

佐藤は実物の3億円を目の前に「日本で3億円を視覚化したらこれですけど、発展途上国で同じことをしたら10倍くらいになる。視覚化した時も全然変わってくるし、それぞれの人にとってのお金の価値というか大きさが違うのもまた、面白い」と話した。

これからの公開に向けて佐藤は、「この映画が少しでも、改めてお金について考える時間をつくるキッカケになってくれたらうれしい」とアピールした。