タレント東野幸治(51)とお笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎(41)が13日、京都市のイオンモール京都桂川でトークショーを行った。11日から同市内などで開催中の「京都国際映画祭」(14日まで)内の特別イベントで、矢部が描いた大ヒット漫画「大家さんと僕」について話を展開した。

50歳近く年の離れた大家さんの女性と約8年間、一軒家の1、2階に分かれ、同居生活を送っていた矢部は、その2人暮らしの日々を漫画化。心温まるエピソードが共感呼び、現在、70万部を売り上げ、今年6月には手塚治虫文化賞短編賞を受賞した。

そんな愛する大家さんは、今年8月に亡くなった。これまでの日々を振り返り、入居したての頃は大家さんの距離感の近さに戸惑い、「うざったいと思っていた」と矢部。それでも恋バナなどで次第にうち解けたといい、「大家さんの好きな男性のタイプは、マッカーサー元帥だった」などと懐かしんだ。

昨年10月の発売時から「これは映画化とかドラマ化されるやろな」と大ヒットを予言していた東野は「どう考えてもめちゃくちゃ良い話」と絶賛。提案したドラマ化については「樹木希林さんがお亡くなりになった。希林さんに(大家さん役を)やって欲しかった」と残念がった。

それでも「おそらく誰かがドラマ化すると思う」と明言した東野は、矢部に希望のキャスティングを質問。「ジャニーズでも誰でもいいから」と本人役を聞かれた矢部は恐縮しながら「福山(雅治)さん…とかでもいいんですか」。矢部がテレビでプロレス技をかけられて、大家さんに心配されていたという話を聞いていた東野は「福山さんがテレビ画面でジャイアントスイングされてんの? 福山さんサイドNGやろ」と爆笑でツッコミを入れた。

矢部が「お上品な方」と表現した大家さん役には「吉永小百合さんとか…」とまたもやビッグネームを口にした矢部。会場からは「おぉー」とどよめきが上がり、東野は目を丸くして、「お前、調子乗ってんな!」とさらにツッコミを入れた。

「来年の沖縄国際映画祭の目玉ですね」と、にやつく東野の横で矢部は「どなたがやっていただいてもありがたいですし、アニメにもしたい」と笑顔で期待を語った。