2009年に急死した歌手マイケル・ジャクソンさんが、初のソロツアー「BAD」で着用した黒いジャケットが、競売にかけられることが明らかになった。

競売大手ジュリアンズ・オークションズによると、1987年から89年にかけて行われた世界ツアーで使用されたもので、11月10日にニューヨークで競売にかけられ、最大で10万ドルの値が付く可能性があるという。

複数のジッパーにストラップ、バックルがついたジャケットの後ろには、シルバーのマーカーでサインも入っており、2011年に競売にかけられて180万ドルで落札されたヒット曲「スリラー」のミュージックビデオで使用された赤と黒のレザージャケットと同様に、ジャクソンさんの代表的な衣装の一つとして知られている。

この日のオークションでは他にも、ボブ・ディランやポール・マッカートニーらが使用したエレキギターなども競売にかけられる予定で、売り上げの一部はグラミー賞を主催するザ・レコーディング・アカデミーの基金に寄付され、音楽家の医療や必要な援助に使われるという。(ロサンゼルス=千歳香奈子)