柳楽優弥(28)主演の映画「夜明け」(来年1月公開)の完成披露試写会が5日、都内で行われた。

この作品でデビューした広瀬奈々子監督(31)は是枝裕和監督(56)の監督助手を務め、師弟関係にある。14歳の時、是枝監督の「誰も知らない」でいきなりカンヌ映画祭主演男優賞を取って注目された柳楽は「是枝監督の助手と聞いてずっとワクワクしていた。目のきれいな人」と笑顔で話した。

司会者から髪形や輪郭が似ていることを指摘されると「初監督のときは自身を主人公に投影するというので、ずっと笑顔をまねしていたら、最近、周囲から『笑顔が良くなった』と言われ、何かラッキーな気分です」と笑わせた。

仏パリで次回作を撮影中の是枝監督からビデオレターが届き「優弥は僕にとって特別な役者。身内といっていい広瀬監督のデビュー作に出るということは、みなさんが思う以上に感慨深いことです。10代で僕の映画、20代で広瀬のデビュー作だから、30代でぜひもう1度僕とやってもらいたい」と話す映像が流された。

映画は家族愛とは何かを問いかける作品。柳楽は「生命力のある映画。僕も特別な思いで演じました」と撮影を振り返った。