稲垣吾郎(44)主演映画「半世界」(阪本順治監督、来年2月公開)が、東京国際映画祭授賞式で観客賞を受賞した。

ミュージカルの稽古中という稲垣は文章で「この映画をご覧になった皆さんが気に入ってくださり大変うれしく思います。公開に向けて大きな励みになります。ありがとうございました」と喜びのコメントを寄せた。

何らかの賞の受賞は東京国際映画祭のレッドカーペットの時から予感はあった。共演の長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦、阪本順治監督らとレッドカーペットに現れると、他の作品の出演者やメディア関係者が振り向くほどの大歓声を会場に沸かせていたからだ。

しかし、観客賞の受賞は稲垣のファンが投票したからだけではないという。映画関係者によると、作品をみた映画ファンが投票した結果だといい、「純粋に作品が評価されていること」という。

同映画では、これまで華麗なイメージの役が多かった稲垣が「人生半ばに差し掛かったとき、残りの人生をどう生きるか」と葛藤し、人間関係に揺れる実直な男という新境地に挑戦している。同関係者は「俳優として、幅が広がってきている。今後の作品も楽しみだし、『半世界』の賞レースも期待できるのでは」と話す。

まだまだ、快進撃は続きそうだ。