22日に発表された第91回アカデミー賞ノミネーションで作品賞など主要部門を含む最多タイの10部門に選出された「ROMA/ローマ」(アルフォンソ・キュアロン監督)に出演する主要キャストの1人であるメキシコ人俳優ホルヘ・ゲレロ(26)が、米国への入国を拒否されていることが明らかになった。地元メディアなどによると、ゲレロは主演女優賞にノミネートされたヤリッツァ・アアパリシオの恋人役を演じた俳優で、これまで3度にわたってビザ申請が却下されているという。

3度目は6日にビバリーヒルズで行われたゴールデン・グローブ賞授賞式に出席するためだったというが、ビザが却下されたために欠席せざるを得なかったと伝えている。米当局は却下の具体的な理由を明らかにしていないが、トランプ米大統領が続ける厳しい不法移民政策が関係している可能性や米国での仕事探しが目的だと誤解されている可能性などが指摘されている。ゲレロは2月24日にハリウッドで行われるアカデミー賞授賞式への出席を希望しているが、このままでな入国できない可能性もあると米メディアは伝えている。同作は動画配信サービス大手ネットフリックスの作品として初めて作品賞にノミネートされ、監督賞、外国語映画賞、主演、助演女優賞などに名も連ねている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)