女優安藤サクラ(33)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の22日に放送された第120話の平均視聴率が22・9%、23日放送の第121話が20・5%(ともに関東地区)だったことが25日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は初回の23・8%。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏(55)、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏(50)が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜(14)が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、萬平(長谷川博己)は「まんぷくラーメン」がCMの効果で売り上げが絶好調になったが、世良(桐谷健太)が勧める全国販売のため、今の製造場所を増築し大量生産ができる工場を造ることにした。そこで、神部(瀬戸康史)や岡幸助(中尾明慶)、森本元(毎熊克哉)を「まんぷく食品」の社員に誘い入れた。萬平と福子(安藤サクラ)も鈴(松坂慶子)を経理でどうにか口説いて社員になってもらった。1カ月後、突貫工事で建てた工場は、すぐにフル稼働でラーメンの製造を開始した。ラーメンが大ヒットし順風満帆な日々を暮らしていたが、そんなに長くは続かなかった。ラーメンの偽物が大量に発売されていたからだった。世良が立花家に駆け込んできて、大量のラーメンを萬平らに見せると、どの商品も粗悪品で安い値段。しかしその中の1つのラーメンが、まんぷくラーメンと味が似ていることに気づき、真一(大谷亮平)らは従業員の1人が最近になって退職していたことに気付いた。そこで世良と真一が、まねたラーメンを作った製造会社に乗り込み、発売の中止を求めたが相手にされず拒否され、言い争いになった。さらに福子に似せたポスターまで出回り、萬平は激怒した、という内容だった。