日本テレビ系連続ドラマ「3年A組-今から皆さん、人質です-」(日曜午後10時30分)の24日放送の第8話視聴率が、同作最高値となる12・0%(関東地区)だったことが25日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話は10・2%、第2話は10・6%、第3話は11・0%、第4話は9・3%、第5話は10・4%、第6話は11・7%、第7話は11・9%で、回を増すごとに注目度が上がっている。

同作は卒業まで残り10日間となった高校を舞台に、菅田将暉演じる美術教師の柊一颯が、永野芽郁演じる茅野さくらたち生徒29人に「今から皆さんは、僕の人質です」と宣言し、ある真実と向き合う姿を描く学園ミステリー。

A組生徒には若手注目メンバーが名を連ねる。甲斐勇人役をGENERATIONS片寄涼太、西崎楓真役を今井裕貴、中尾蓮役を三船海斗、諏訪唯月役を今田美桜、宇佐美香帆役を川栄李奈、自殺した孤高の少女景山澪奈役は上白石萌歌が演じる。捜査一課五十嵐徹理事官を大友康平、瀬ケ山署生活安全課の郡司真人刑事を椎名桔平が担当する。

第8話では、武智が取り調べを受けているところから始まる。SNSでは、武智に対する非難一色。だが武智は核心については黙秘を続けていた。

A組では、生徒が武智の逮捕後もいまだに解放されないことに疑問を持つ。柊は「オレの目的は金でもなければ、犯人をつかまえることでもない」と話す。澪奈が亡くなった原因は武智が制作を依頼したフェイク動画だが、死の原因はそれがすべてでなく、これからが本番と告げる。

柊の与えた課題は「自習」。携帯やかばんを生徒に返す。柊は生徒に、家族への連絡やSNS投稿は許可したが、柊に協力していることだけは伏せるように告げる。

郡司は相楽(矢島健一)の留守に文香(土村芳)の元を訪れ、柊の行動の意図を聞く。文香も、柊の行動は武智を捕まえるためだと思っていた。文香と武智の関わりは3年前。武智は文香のクラスにいた野球部の大学推薦の話を断ると、武智から賄賂を渡されそうになったことを告げる。

唯月の彼氏で、半グレ集団ベルムスの岸は取り調べで、澪奈をつぶすよう依頼したのは武智と明かす。さらにバックにもう1人、武智を操っている人間がいることもほのめかす。

A組では、茅野を始め、おのおのが自由な自習時間を過ごしていた。だが堀部瑠奈(森七菜)は、武智が澪奈の死亡現場から出てくる動画に異変を見つける。

郡司は武智に対し、元文部文化大臣の牧原丈一郎(鈴木正幸)との癒着を追及。牧原と武智の癒着に気づいた文香を陥れるため、武智は文香と生徒がラブホテルに入るフェイク動画を作っていた。郡司は、武智が文香を、教師を辞めざるを得ない状況に追い込んだと攻める。

そのころA組では、澪奈の死亡現場から出てくる武智の動画が実はフェイク動画で、武智ではなく、柊の姿が映っていたことが判明し騒然とする。

郡司は、文香が五十嵐理事官の実の娘であることを突き止める。郡司が五十嵐と柊が共犯であることを問い詰めているところに、理事官の本城(篠井英介)が五十嵐を確保しにくる。五十嵐は郡司に「何が真実か、自分の目で確かめろ」と言い残す。

A組では一丸で、動画の解析が進んでいた。澪奈のかばんが下校時と違うこと、現場に防犯カメラがないことなどを生徒たちが調べ、動画全てが、武智を自白に追い込むため柊が作ったフェイク動画であることを発見する。1人1人が想像力を働かせ、いろんな可能性を鑑み、思いをぶつけあったことに、柊は「届いてたんだなあ」と、うれし涙を流す。

そんな折、郡司が学校に進入してくる。柊は郡司と銃を向け合い、もみ合った末、手錠を掛けられる寸前となる。そこで柊を助けたのは、謎のヒーロー、という内容だった。