女優の高畑充希(27)が12日、東京芸術劇場プレイハウスで13日に初日を迎える主演舞台「奇跡の人」のゲネプロを行った。

三重苦の少女ヘレン・ケラーとその家庭教師アニー・サリヴァンを題材とした1959年ブロードウェイ初演の舞台で、過去に2度ヘレン役を演じた高畑が、初のアニー役。ヘレン役は舞台初挑戦の鈴木梨央(14)が務める。

見どころのひとつが、高畑と鈴木が繰り広げる大げんかのシーンだ。台本10ページにわたり、せりふなし、動きの指示だけというハードルの高い場面だが、2人ともに圧巻の場面を見せた。

13歳年上となる高畑は「梨央ちゃんは14歳ながら経験も豊か。言われたことを具現化することがすごく早く、本番でも私の方がヘマしたりしそうな気がしますが(笑い)、梨央ちゃんがいてくれたら大丈夫な気がしている。安心感があります」と緊張感も見せつつ、コンビに手応えを感じている。

初のアニー役には「今回初めて言葉を発するので、台詞の面白さや深さに気づかされています」と舞台の魅力を再確認。「アニーとヘレンの奇跡はもちろん、家族皆がそれぞれ奇跡を見つけていく様がすてきな作品なので、そこも見逃さず、注目してもらえたらうれしい」と意欲を語った。

東京公演は29日まで。富山、鳥栖、大阪、浜松公演も行う。