ドラマ「北の国から」や映画「若大将」シリーズなどで知られる俳優田中邦衛(たなか・くにえ)さんが3月24日午前11時24分、老衰のため死去した。88歳。岐阜県出身。葬儀は家族で行った。

 

◆田中邦衛(たなか・くにえ) 1932年(昭7)11月23日、岐阜県生まれ。55年に俳優座養成所入り。58年の初舞台「幽霊はここにいる」で主役に抜てきされる。端役で数多くの映画に出演。61年にスタートした東宝「若大将」シリーズで敵役の青大将を演じて一躍人気者に。65年から東映「網走番外地」シリーズにも出演。66年フジテレビ「若者たち」で好演。72年に俳優座を退団。76年日本テレビ「泣かせるあいつ」で連続ドラマ初出演。81年フジテレビ「北の国から」で演じた黒板五郎が当たり役に。83年の映画「居酒屋兆治」でブルーリボン助演男優賞、86年「ウホッホ探検隊」で同賞主演男優賞を受賞。99年(平11)紫綬褒章を受章。長女淳子さんはNHK職員で、同局で女性初の海外特派員、ワシントン支局長などを歴任し、現在は同局広報局長。

「北の国から」など数々の作品に出演 写真特集はこちら―>