先月26日に消化管間質腫瘍で亡くなった萩原健一さん(享年68)が、4年前に余命5年を宣告されていたことが26日、分かった。

来月17日発売の萩原さんが遺志を託した最後の著書「ショーケン 最終章」(講談社)で明かされる。11年に消化管間質腫瘍の診断を受けた萩原さんは、すぐに手術。1度は回復したが、15年に再発して余命5年の診断を受けて、芸能活動を続けながら闘病していた。

萩原さんは11年に消化管間質腫瘍の診断を受けてから、自らの芸能活動の映像を記録することを始め、託されたNHKが今月4日に「クローズアップ現代」で放送された。「ショーケン 最終章」は「人生の終わりに、自分の真実を残したい」と萩原さんから話があり、昨年10月から本人の9回にわたるインタビューが実現した。7章にわたる構成で「私自身、自分にまだ飽きていない」「若い頃の思い出と一緒に足踏みするのではなく、いまある自分という素材を使っていかに表現するか」「過去は過去のものであり、いまの演技がつねに自分のベストだ」と、その胸の内が明かされている。表紙にはサングラス姿でカメラに向かって歯を見せた穏やかな笑みを浮かべている、萩原さんの写真が使われている。

関係者によると「闘病を続けながら芸能活動して行く中で、映像とともに活字でも、その生きざまを残そうということでした。再発から4年になるところでしたが、精力的に活動して、インタビューにも快く応じてくれていたので、まさかこんなに急に亡くなるとは思いませんでした」と話している。