演歌歌手瀬口侑希(44)が17日、都内で、デビュー20周年記念コンサートを行った。

約700人のファンに新曲「須磨の雨」など24曲を熱唱。20年の成長ぶりを披露した。

公演前には取材に応じ、心境などを語った。

-今の気持ちは?

ドキドキしていて、まだ開始前なので20周年を迎えられたという実感がわいていません。でも、幕が上がって、皆さんにお会いをして、歌って、そして終わるころにきっと「あ、20年だったんだ…」と感じると思います

-コンサートにどのくらい準備をしたか

昨秋からです。15日発売の新アルバム「あなたに贈る愛の歌」もありました。コンサートとアルバムをリンクさせるというコンセプトがありましたので、まずコンサートで何を歌うかを決めて、アルバムに収録する歌のカバー曲、新曲の制作レコーディングなど、かれこれ7~8カ月かかっています。ようやく迎えたという感じです。「テネシー・ワルツ」は、今回私のアルバムのためにアレンジをし直していただき新録で収録しています。

また、「ミ・アモーレ」は、歌手になる前から松田聖子さんや中森明菜さんなどの曲が大好きで口ずさんでいたので、1幕目の最後はリオのカーニバルのように終わりたいということで選曲しました

-今月15日が誕生日でした

5月15日にデビュー20周年の新曲「須磨の雨」とアルバムの発売を迎え、誕生日もその日だったので、それ自体がお祝いでした。あとはヒットを目指してキャンペーンざんまいということでずっとお仕事に熱中して走り回っていました

-20周年記念曲は、初めて地元・神戸のことを歌った歌です

まだ地元に帰って歌唱できていないのですが、帰る時までには、地元でみんな歌って待っていてくれるということで心強いです

-公演の衣装は?

この取材は和装で受けていますが「ミ・アモーレ」あたりはドレスで。今日は和装→ドレス→和装の予定で全て新作です

-20年を振り返っていかがですか

節目節目でコンサートはさせていただきましたけど10年までは苦しかったです。5年くらいまでは神戸に帰ろうと思った時もありました。10周年のコンサートを開催できた後から、NHKのレギュラー番組にも出していただけるようになって、15周年を迎えて「津軽の春」ではベストカラオケ賞をいただいた。回り回って「夕照の道」(アルバム新録曲)のような「急がば回れ」の語源になったような景色の道を歩けるということなんだなと感じます。いろんな人に支えられて応援されて、20周年を迎えられました。