大阪の人気ラジオ局「FM802」で、89年の開局当初からの看板DJとして活躍し、13年からFM COCOLOに移ったヒロ寺平(67)が3日、9月末で引退すると発表した。

寺平は、この日午前6時から放送された、FM COCOLOの担当番組「HIRO T’S AMUSIC MORNING」の生放送中に、番組降板と引退を表明した。

同局関係者によると「ヒロ寺平、引退します」と単刀直入に告げ、「平成元年に開局したFM802とともに30年間走ってきました」「僕もこんな日が来るとは思ってもいなかった」などと、率直な思いを続けたという。

寺平は、引退理由について、年齢や体力的な衰えは完全否定。「ラジオ環境の変化に対する取り組み方のギャップ」をあげ、近年のラジオ業界を取り巻く環境が「息苦しいものに変化した」と説明した。

「危機意識の持ち方に対する温度差を痛切に感じた」などとも話しており、DJ職を「天職」とし、引退に向けては「万感の思い」と語っている。

同局によると、寺平の引退とともに、月~木曜午前6時の帯で放送されている同番組も、9月30日で終了する。