毎年恒例の「米朝一門会」(8月10日、サンケイホールブリーゼ)取材会が19日、大阪市内で開かれ、出演する桂南光(67)桂団朝(52)桂南天(51)桂二葉(32)が出席した。今年は「令和夏の陣 昭和入門軍VS平成入門軍」と銘打ち、ベテランと若手に別れて落語を披露する。

72年から「米朝一門会」を始めた故桂米朝さん(享年89)は、戦後滅びかけていた上方落語の継承、復興への功績から「上方落語中興の祖」と言われた。96年には重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。「米朝一門会」はベテラン落語家を中心に構成していたが、今回は若手との2部構成になる。

南光は冒頭で、入場料が昭和入門軍が5000円、平成入門軍が4500円であることに、「500円の差しかないんですわ」と不満を吐露。報道陣を笑わせた。「平成は力を入れている。昭和の方はだらけている人がいるから、平成の方をよろしくお願いします」とフォローした。

弟子の南天が今回披露する古典の「つぼ算」は、元々師匠の南光が教えたもので、より面白くなるように工夫したという。それを聞いた南光は「彼は彼なりに工夫して面白くしてますけど、私は私で自分の(つぼ算)が面白いと思います」と即座に弟子にライバル心を燃やすと、南天は苦笑。写真撮影になると南光は再び「つぼ算、私の方が面白い」とポツリ。最後まで弟子をいじっていた。