東山紀之(52)主演のテレビ朝日系ドラマ「刑事7人」(10日スタート、水曜午後9時)の会見が、このほど都内で行われた。

ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)がくも膜下出血で入院中であることが1日に明らかになり、所属タレントとして同日に会見した嵐に続き、コメント。「ジャニーさんの思いを継いだ僕の姿勢を見ていただきたい」と決意を示した。

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ドラマの会見前、黒のスーツで姿を見せた東山は「ジャニーさんが先日くも膜下出血で倒れまして、今まさに頑張っているところです」と伏し目がちに切り出した。そして「タレントたちもそれぞれジャニーさんへ思いを送って、1日も早い回復を願っているところであります」と続けた。

先月18日にジャニー社長が病院へ緊急搬送されたと聞いた時は、バラエティーの収録中だったという。その瞬間を「空間がゆがむというか、司会者の方の顔が見えなくなったり、頭の回転がいつも以上に鈍かった」と戸惑った様子を明かした。ただ、見舞いに行った際は「いい顔色を見て安心しました」と、ジャニー氏の様子についても触れた。

東山はジャニー氏を「僕にとってはキング・オブ・エンターテインメント」と表現した。「ジャニーさんの“ショー・マスト・ゴー・オン”という思いを、今まさに僕らがやっていかないとならないと(所属タレント)全員思っている」と、どんな状況でも走り続ける決意を語った。最後は「この後記者会見になりますが、まるで僕はさっきとは別人のように出てきます。ジャニーさんの思いを継いだ僕の姿勢を見ていただきたい」と決意を示した。

宣言通り、その後は会見の盛り上げに徹した。共演の田辺誠一(50)倉科カナ(31)白洲迅(26)塚本高史(36)吉田鋼太郎(60)北大路欣也(76)と夏らしい浴衣姿で登場。「皆さんとまた、いいチームワークでドラマができるなと、上がった気分になります。シーズン5まで迎えられるのはありがたい」と笑顔。会見では間もなくの七夕にちなみ、メンバーが短冊の願い事を披露する一幕も。今年還暦を迎えた吉田の「『老刑事7人』になっても続けていきたい」という短冊に、北大路、吉田に次ぐ年長者の東山は、若手メンバーを見渡し「そうか、僕も老刑事か。ハッとしました」と周囲を和ませた。白洲の「『刑事7人』が長く続きますように(拓海も含めて)」と自身の役の継続を願った短冊には、「こんなに媚(こ)びを売るヤツだとは思わなかった!」と、会場を笑いに包んだ。【遠藤尚子】

◆「刑事7人」 15年に第1シーズンが開始した刑事ドラマ。東山紀之演じる天樹悠を中心とした個性派刑事が、難事件解決に挑む物語。今シーズンは事件の複雑化、高度化を背景に、警視庁独自の部署として凶悪事件を専門に扱う「専従捜査班」が発足する。