先日、ラグビーワールドカップ(W杯)に関連して80年代の伝説的ドラマ、TBS系「スクール☆ウォーズ」にメインキャストの1人として出演した俳優松村雄基(55)を取材した。

弱小高校ラグビー部が日本一になるまでを描いた「スクール☆ウォーズ」は、当時の視聴者を熱狂させ、ドラマ史に強烈なインパクトを残した。松村は“川浜一のワル”と恐れられる不良少年からラガーマンに成長する大木大助を演じた。

本当は、まじめで優等生だったという松村は当時、大木大助として不良にからまれまくったという。「しょっちゅう、不良にからまれました。『ケンカしてくれ』って言われるんですよ。腕試しをしたいんですね。それで、『ケンカなんかできないから、握手しよう』というと、そんな険悪な感じにはならないで喜んでくれるんです。それで『ケンカが強くなった』って」と振り返り、「本当の自分とギャップがありましたよ」と笑った。

松村は現在、舞台を中心に活躍中だ。「スクール☆ウォーズ」の続編については「初代は実話がベースであったので良かったけど、今、あらたに作るのは難しい」と否定的。一方で、「舞台をやっていると、なかなか難しいのですが、ドラマにも出たいですね」とドラマ出演への意欲を見せる。数々の大映ドラマを盛り上げてきた松村の演技を久しぶりにテレビで見たくなった。