NHKは29日、東京国税局から1億3800万円の申告漏れなどを指摘され、当面の芸能活動自粛を発表したチュートリアル徳井義実(44)の出演番組について「新たな出演・収録をすべて見合わせる」と発表した。また、すでに収録の終わっている番組については可能なものは出演シーンをカットする措置を取るとした。

徳井は、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)に、東京五輪の女子バレーボール日本代表監督の大松博文監督役で11月3日の放送から物語の終盤まで出演予定だった。NHKは「『いだてん』についても全編の収録が終了し、撮り直しが困難な状況ではあるが、ドラマの流れを損なわない範囲で対応可能な措置を講じて放送する」とした。関係者によるとセットもすでにない状態で、撮り直しは物理的に不可能。編集で可能な限り対応するようだ。

徳井は他に「シブヤノオト」(土曜深夜0時5分)、BS1「球辞苑」(月曜午後7時)の出演者にも名前を連ねている。NHKは「シブヤノオト」については11月3日放送分まで収録済みだが、徳井の出演シーンはカットして放送し、その後は徳井の出演はないとした。「球辞苑」については、放送は12月開始となり、徳井の出演する形はないとした。