女優芦田愛菜(15)が、来年公開の映画「星の子」(大森立嗣監督)に主演することが1日、分かった。実写映画主演は、14年公開の「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」以来6年ぶりとなる。

次世代を担う女優として、先月9日に天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」の祝賀式典で祝辞を述べた愛菜ちゃんが、久々にスクリーンで主演を務める。最近は、NHK連続テレビ小説「まんぷく」の「語り」や、アニメ映画「海獣の子供」の声優など、声での出演が多かった。

「星の子」の原作は芥川賞作家今村夏子氏。芦田演じる主人公ちひろは、幼少期から病弱で、両親からは愛情たっぷりに育てられてきたが、ちひろを救うために「あやしい宗教」を信仰してきたことで、家族が徐々に崩壊していくというストーリー。

7月に、これまで読んできた作品を集めた著書「まなの本棚」を発売するなど、幼少期から読書好きの芦田も、今回の主演が決まり、原作を読んだといい「信じるということについて深く考えました。誰かを、何かを、たとえそれが自分の大切な人でも迷わず信じ続けることはとても難しい。そう感じました」。

ちひろは中学3年で、自身も同じ3年生だ。「少しずつ自分の環境に違和感を感じつつも、悩みながら素直に物事をうけとめて真っすぐに生きている女の子。この映画の中で“信じる″ということは何なのか? ちひろと共に探していきたいと思います」と話している。