漫画「女帝」「夜王」などの原作者の倉科遼氏(69)が原作・製作総指揮を務める、女優白須慶子(34)主演の舞台「春雪(チュンシュエ)」がこのほど、東京・中落合のシアター風姿花伝で初日を迎えた。
白須が演じるのは、ファッションデザイナーを目指して北京からやって来た中国人留学生・黄京美(ファンジンメイ)。東日本大震災前の東京を舞台に、日本人との交流、人間模様を描く。
主役・京美のモデルは倉科氏の夫人。その姉、いとこも劇中に登場する。倉科氏は「実話ではないけど、妻たちの経験したことを取り入れています。中国の北京には25年以上、多いときには年に2、3回は行っています。この舞台が日本と中国の交流に役立つといいですね」と話している。
白須の舞台デビューは09年12月の倉科氏原作の「エグジスタンス」。「その前後にパーティーの席の寸劇で白須慶子を見た。酒を飲んだオヤジの前で、100人もいなかったんだけど、涙を流してものすごい熱演だった。その時から、いつか自分の作品で主役をやってほしいと思ってました。これからも彼女を起用して新しい舞台を作っていきたい」と話した。
映画デビューも倉科氏原作の作品だったという白須は「その寸劇は、自分にとって初ヒロインの役だったんで頑張ったんです。お酒の入っている席だから誰も見てないかもと思っていたけど、その直後に倉科先生から直接、電話をいただきました。そして、あたしの当たり役となる舞台『学園探偵 薔薇戦士』にも出させていただきました」と振り返る。
倉科氏の夫人がモデルという、今回の京美役については「この舞台をやるに当たって、演出家と一緒に北京に連れて行っていただきました。そこまでしていただいて、先生が長年、温めていた作品の主役ということで、いい意味でのプレッシャーがすごいですね。でも若いキャストも多いし、私が引っ張って行く覚悟で演じます」と笑顔を見せた。



