漫才日本一を決める「M-1グランプリ2019」(ABC、テレビ朝日系)の決勝が行われ、15代目王者となったミルクボーイが優勝記者会見に応じた。

ツッコミの内海崇(34)は「信じられないと言いますか、テレビで漫才するのが今年で初めて、テレビ自体が今年4回目。信じられないっすね」と興奮気味に振り返った。

ボケの駒場孝(33)も「(実感は)まだまだ全然ない。汗が止まらない」。

“おかんが忘れた○○ネタ”で優勝した。優勝を伝えたい人として、駒場は「いろいろ忘れたおかんに。またこれからも忘れてな。忘れるだけネタが増える」と感謝した。7人制の審査員体制となって歴代最高得点をマークした。内海は「覚えていないんですよ」と振り返ったが、駒場も「信じられない」という気持ちだったという。

これからやりたい仕事について駒場が「漫才をさせていただくことがなかったので、漫才をやらせていただきたい…」と話すと、内海は「優勝すると思ってなかったので、何も考えていませんでした…すみません」弁解した。

07年に大阪芸大時代にコンビを結成し、12年。M-1グランプリを目標に取り組んできたが、M-1が中止になったことで4年ほど漫才に向き合わない時期があったという。内海は「去年後輩の霜降り明星が優勝して、それには刺激受けた」と再び熱意を取り戻したきっかけを明かした。

優勝の要因について内海は「今までで一番がんばった。バイトとお笑いの仕事以外は全部ネタ合わせに時間を当てた。趣味のギャンブルも一切やらなくなった。ラインもネタ終わった後も、彼女とか嫁よりも連絡取り合った」と明かした。

披露した2つのリターン漫才について駒場は「形ちょっと代わっているんですけど、大学の落語研究会でコンビ組みまして、その時から一応『何とかや、何とかちゃう』でやってきました」と話し、「ここ3年くらいからおかんが入ってきましてトリオになりました」と完成した経緯を語った。

優勝賞金の1000万の使い道について内海は「角刈り技能コンテストで日本3位になったお父さんに切ってもらっている。そこに角刈り専用台を設置してぼくが散髪代をお金払う。角刈りだけですよ」。駒場は「これまで後輩の結婚や出産に大きな声で『おめでとう!』ということしかできず、お祝いを渡すことができなかった。これから恩返ししていきたい」と話した。

最終決戦はぺこぱ、かまいたちとの3組で争われ、かまいたちに票を入れた松本人志以外のオール巨人、上沼恵美子、サンドウィッチマン・富澤たけし、立川志らく、ナイツ・塙宣之、中川家・礼二の6人から票を獲得し優勝を決めた。

ミルクボーイは決勝で「コーンフレークネタ」を披露し歴代最高の681点を獲得。最終決戦でも同様の形式の「モナカネタ」を披露し優勝した。

今大会は過去最多5040組がエントリー。からし蓮根、ミルクボーイ、ぺこぱ、オズワルド、すゑひろがりず、ニューヨーク、インディアンス、見取り図、かまいたちのファイナリストに、敗者復活戦を勝ち上がった和牛を加えた10組で行われた。