俳優でダンサーの生島翔(34)が主演の米短編映画「RESCUED」が、新型コロナウイルス禍のため撮影中止になったことが16日、分かった。

同映画で、生島は誤って崖から転落し、山中での自殺を考えていた女性山岳隊員に助けられる。生島は彼女にパーソナルな質問を浴びせるが、それらは不思議と彼女の心の大切な部分に触れ、彼女も自殺をすべきか否か改めて考えなおすというストーリー。

ロス在住の友人の紹介で2月前半にオーディションを受けて合格。インターネット電話「スカイプ」を使って打ち合わせや本読みをし、4月中旬からのクランクインを心待ちにしていたところだった。

生島は「すごく残念で、悔しいです。低予算のショートフィルムとは言え、楽しみにしていましたので‥。一刻も早くコロナ禍が収まることを願っています」と話している。

ハリウッドでは俳優トム・ハンクス(63)と女優リタ・ウィルソン(63)夫妻が新型コロナウイルスに感染していることを公表し、騒ぎになっている。

フリーアナウンサー生島ヒロシ(69)の次男の生島は、15歳の時に単身渡米。ニューヨーク大学・ティッシュ・スクールオブジアーツで学んだ英語力と、コンテンポラリーダンスで鍛えた身のこなしで米国での活躍も期待されている。18年には動画配信サイト「ネットフリックス」から日本を含む世界190カ国で配信された「DARC(ダーク)」(ジュリアス・ナッソー監督)で準主役を務めてハリウッドデビューを話している。

「『DARC』に出演して、大きな1歩を踏み出しましたが、まだまだです。今年はオリンピックイヤー。世界との懸け橋になりたい」と話している。