新型コロナウイルス感染拡大で、多くの人が集まる芸能イベントも次々と中止になっている。芸能の取材現場も激減している中、少し前の話だが3月18日、都内で、モデルでタレントの高田秋(28)のファースト写真集「SHU(シュウ)」(集英社)の発表会見が行われた。

報道陣の多くは、感染拡大防止のためマスクを着けるなど互いに気をつけつつ取材。テレビカメラがそろった会場に登場した高田は、ビックリしながら「謝罪会見でも開くみたいな感じ」と笑顔でボケた。初写真集が遅すぎるとリポーターが冗談交じりに突っ込むと「めっちゃ失礼ですね」と笑顔で切り返すなど、笑いが絶えない現場になった。

日本テレビ系「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」の最終電車から始発電車まで駅前でおもしろい人を探す企画「朝までハシゴの旅」出演でブレーク。「日本一、一緒に飲みたい美女」として注目を集め、フジテレビ系「みんなのKEIBA」、BS-TBS「町中華で飲ろうぜ」などでも人気上昇中だ。

会見では「写真集のために、1週間禁酒しました。日本酒で言えば、特別大吟醸」とアピールした。元々、同20日に予定していた握手会が、新型コロナウイルスの影響で延期。その代わりに、会見終了後にはYouTubeで生配信を行ってファンにサービスした。

記者にとって当時、6日ぶりの現場取材だった高田の会見だが、久しぶりに会った、フリーでネットメディアに記事を書いている記者に話を聞いたら、事態は深刻だった。この記者にとっても6日ぶりの現場だったというが、ギャラの契約は原稿1本ごと。「来月に振り込まれるギャラが怖い」と話していた。

ドラマや映画の制作発表の中止も相次いでいる。制作発表当日に、予定していたインタビュー取材が白紙になり、スケジュール調整をやり直す事態もあった。

ただ、新型コロナウイルスをめぐっては欧米を中心に多くの感染者、死者が出ており、そうした世界的危機の中、今は観客、出演者、関係者らの「命を守る」ことが大事だ。同時に、中止などにより深刻な経済的ダメージを受けている人や会社が多いことにも思いをはせねばならない。

明るい話題が絶えない芸能界に戻る日は、いつになるのだろうか。