ビートたけし(73)が11日、レギュラーを務めるTBS系情報番組「新・情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)に生出演し、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさん(享年70)についてコメントした。

先週は同番組の放送がなかったこともあり、たけしは志村さんが亡くなってから初めて志村さんについて同番組で言及した。

安住紳一郎アナウンサー(46)から志村さんについて問われると、たけしは「やっぱりけんちゃんはね、苦労しているからね、荒井注さんがやめるまでドリフのぼうやだからね」。

自身は映画やラジオの世界にも進出したが、志村さんはコントを突き詰めたとし、「ちゃんとした正当な東京のコントをやった。そこに関西のコントが入って来たんだけど、そこの防波堤だったわけ。けんちゃんのおかげで東京の深夜でもコントを続けた防波堤の素晴らしい人だね」とたたえた。「お笑いについては、コント芸人そのもの。おれはいろいろなものに手を出すけど、この人はコント一筋。なかなかね、できないですよ、こういう人は」と振り返った。

新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなったことについて「何もこれでいかなくたっていいじゃないっていうとこあるよね。もうちょっと、いずれ人間は死ぬけど、この芸人が、こんなとこでって思うけど…」と残念がった。

一方で「逆に言えば、幸せじゃん。売れたまんまいなくなっていくんだから。そんなこというとファンに怒られちゃうけどね。おれとさんまは孤独死だよってよく言ってるけど」とたけし流の言い回しで悔やんだ。そして「鬱(うつ)になっちゃって、ノイローゼになっちゃって。おれは一体どうやって人生歩むんだっていうくらい考えたね。どうしようって思ったね」と志村さんの訃報に落ち込んだことを明かした。

それでも「やりたいって思ったことを一生懸命やるべきだと、それでしょうがないじゃないっていう。余計なこと考えるのはよそうっていうことになったけどね」と前を向いた。