米歌手マドンナ(61)が、刑務所内での新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために受刑者にサージカルマスク10万枚を寄付したことが明らかになった。

マドンナが設立したレイ・オブ・ライト基金が、米国内での刑務所の環境改善や司法制度の改革を求める団体リフォーム・アライアランスと協力して獄中内でクラスター発生を防ぐための措置として寄付を決めたという。マスクは感染拡大が深刻なイリノイ州やルイジアナ州、ニューヨーク州などの刑務所に配布されている。「刑務所の壁の外で新型コロナウイルスの感染拡大を止めたいなら、刑務所内での感染も防ぐ必要がある」とリフォーム・アライアンスはSNSでコメントしている。

社会的距離を保つことが難しい全米の刑務所では受刑者や職員から感染者も出ており、200万以上が感染の危険にさらされていると伝えられている。マドンナは先月にもマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏が設立したビル&メリンダ・ゲイツ財団に新型コロナウイルスのワクチン開発のための支援として100万ドルを寄付している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)