昭和の大スター、故石原裕次郎さんと渡哲也(78)が、編集技術で、宝酒造のCMで初共演する。28日、同社が発表した。石原プロモーションが来年1月で芸能業務を終了することもあり、CM共演は最初で最後となる。

宝酒造は、裕次郎さんと渡が共演する清酒「松竹梅」の新CM「よろこびをお伝えして50年~幻の共演」編を29日から放送すると発表した。裕次郎さんが同社CMに出演して今年で50周年を迎えるのを記念したもの。

来年1月16日をもって石原プロモーションが芸能業務を終了し、会社の名前がなくなることに伴い、渡の宝酒造CM出演も最後になる。裕次郎さんは137作、渡は110作、2人合わせて247作の同社CMに出演した。

渡は「宝酒造さんには、窮地に陥った時から、コマーシャルの制作などでお力添えをいただき、五十数年長きにわたり有難く感謝いたしております。最後のコマーシャルを裕次郎さんとの共演で終わらせていただきますのは感慨深いものがあります。本当にありがとうございました」とコメント、石原プロが映画製作で大きな負債を抱えた時に支えてくれたことも振り返り感謝した。

新CMは、裕次郎さんと渡の掛け合いが見どころ。渡が「よろこびは?」と問うと、裕次郎さんが「飲むことよ!」と応じる。75年放送の、宇野重吉さんと共演した「酒」編の裕次郎さんに、18年放送の渡の映像を組み合わせた。先月収録した渡のナレーション「裕次郎さんとともに喜びをお伝えして今年で50年」というナレーションも入る。70年に裕次郎さんが出演したCM第1弾の映像も使われている。完成したCMを見て渡は「おお、おお、うん」と満足そうな反応だったという。

2人の共演を記念した限定ボトルも発売される。「幻の共演~石原裕次郎&渡哲也~」2種は、28日~8月31日まで期間限定で予約を受け付け、限定生産する。発売は11月24日。