21日に急性骨髄性白血病のために亡くなった国際的なファッションデザイナー山本寛斎さん(享年76)がプロデュースしたイベント「日本元気プロジェクト 2020 スーパーエネルギー!!」が31日、オンラインで配信された。

ファッションを通して国の元気を呼び覚ますことをコンセプトとした同プロジェクト。

イベントのナビゲートを歌手でモデルの土屋アンナ(36)とタレントのハリー杉山(35)が務め、女優夏木マリ(68)や歌舞伎俳優の三代目市川右團次(56)らがパフォーマンスを披露した。

そして国際交流プロジェクトの一環として、コロナ禍にあっても前向きに努力を続ける若い世代に光を当てるために、日本と英国の学生らが制作した衣装をモトーラ世理奈(21)らが身にまとってランウエーに登場。さらに過去の同イベントのダイジェストシーンが配信され、山本さんの映像も流れた。

同イベントは事前に収録の上で配信されたが、この日、比叡山延暦寺の特別協力のもと、比叡山山頂より放つ「光」の映像の演出が生放送された。配信の最後には、「最後までご試聴いただき、ありがとうございました。2020年7月21日、日本元気プロジェクト実行委員長である山本寛斎が、急性骨髄性白血病のため、享年76歳にて永眠いたしました。これまで山本寛斎を応援してくださった皆様へ、心より感謝申し上げます。山本寛斎の生涯の活動である『日本元気プロジェクト』、その熱き思いを引き継ぎ、これからも活動を継続して参ります。今後とも変わらぬ応援のほど、よろしくお願い申し上げます。 日本元気プロジェクト2020実行委員会」とメッセージが流れた。

山本さんは、同イベントについて、病床から指示をおくり、「どんな形であってもイベントを実現させるぞ!」とスタッフを鼓舞し続けたという。7月上旬の事前収録の当日もスタッフに激励の電話をかけ、収録後は病室のカレンダーの7月31日に◎をつけ、当日を心待ちにしていたという。

同イベントは、山本さんの公式YouTubeチャンネルで閲覧可能となっている。