米女優シャロン・ストーン(62)が、インスタグラムに投稿した動画で、自身の妹夫妻が新型コロナウイルスに感染して重体であることを明かし、11月の大統領選で全国民にマスク義務化を訴える民主党のバイデン候補に投票するよう呼びかけた。

ストーンは動画で時折涙をこらえるしぐさを見せながら、自己免疫疾患である全身性エリテマトーデスを患っている妹ケリーさんが、コロナに感染してコロナ病棟に入院して生死をさまよっていることを告白。「免疫がない妹は薬局以外どこにも出かけず、人にも会わずに暮らしていた。それが今、呼吸ができずに闘っている。妹が感染したのはマスクを着用していない人たちのせい」と怒りをあらわにしたストーンは、妹夫妻が暮らすモンタナ州ではマスク着用義務化は人権侵害だと抗議するデモが行われていると現政権を批判。

「マスクを着用していない人からうつされて、妹の夫も感染して重体となり、祖母も名付けの親もコロナで亡くなった」と語り、自分や他の人のためにもマスクを着用するよう呼び掛けた。

ストーンは妹夫妻が入院する病棟の写真も公開し、モンタナ州では症状が出るまで検査を受けることができず、さらに結果が出るまでに5日間を要する検査体制の不備が重篤化を招いていると指摘。「(ニュージーランドや台湾など)女性がリーダーの国はコロナ対策に成功している。我々もバイデン候補と(女性初となる)カマラ・ハリス副大統領候補に投票すれば変えることができる」と語り、現状を変えるためにも選挙で投票することが重要だと訴えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)