米ウォルト・ディズニーが、ディズニー・チャンネルで配信する新作アニメシリーズ「アウルハウス」でバイセクシュアルの主人公を登場させることが明らかになった。主人公のルース・ノシーダはファンタジーの世界にあこがれて魔女になるための修業をする14歳のドミニカ系米国人の少女で、ディズニーアニメにバイセクシュアルのキャラクターが描かれるのはこれが初めて。

制作を手掛けるダナ・テラス氏は自身もバイセクシュアルで、LGBTのキャラクターを登場させることに対してディズニーの上層部は当初はあまり好ましくないと考えていたと明かしている。同氏はバイセクシュアルのキャラクターを登場させたいと熱心に口説き落としたと語り、「幸運にも私の頑固さが報われ、今は現在のディズニーの指導者によって非常に支えられています」とコメントしている。ディズニーは今年5月に動画配信サービス「ディズニー+」で配信されたピクサー制作の短編アニメ「アウト」で、ディズニーアニメ史上初となる同性愛者を主人公にしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)