石田ゆり子(50)が、吉永小百合(75)の122本目の映画「いのちの停車場」(成島出監督、21年公開)で、がんを患った女流プロ囲碁棋士を演じることが4日、分かった。

吉永との共演は05年「北の零年」、10年「おとうと」以来10年ぶり3度目となる。石田が演じる中川朋子は、吉永演じる主人公の医師・白石咲和子の幼なじみで、手術をしたものの、がんが再発し、在宅医療を行う「まほろば診療所」に勤める咲和子を頼る役どころだ。

また伊勢谷友介(44)が、脊髄損傷で四肢がまひしたIT企業の若き社長江ノ原一誠役、また泉谷しげる(72)が、老老介護に限界を感じ、妻の治療をしようとする咲和子に非協力的な並木徳三郎役で、それぞれ吉永と初共演が実現する。

さらに小池栄子が、末期の肺がん患者で咲和子の指導に反発する芸者・寺田智恵子を演じる。12年「北のカナリアたち」、14年「ふしぎな岬の物語」に続き、3度目の共演となる。

南野陽子は、小児がん患者の幼い娘に迫る死を受け入れられず、新薬を使った治療を求める若林祐子を演じる。吉永とは01年「千年の恋 ひかる源氏物語」以来19年ぶりの共演となる。

柳葉敏郎は、末期の膵臓(すいぞう)がんを患う元厚生労働省の官僚・宮嶋一義を演じる。吉永とは05年「北の零年」以来、15年ぶりの共演となる。

撮影は、全キャスト、スタッフがPCR検査を受けるなど、新型コロナウイルス感染予防対策を徹底した上で同日、東映東京撮影所でクランクインした。撮影は、可能な限り現場でもフェースガードを着用する、不必要に近づかないといった対策をとって行う。吉永は「今、素晴らしい仲間たちと手を携えて歩きだしました。困難を乗り越えて、皆さまの心を打つ作品を作ります。待っていて下さい、私たちの映画を」とコメントした。