米俳優エディ・マーフィー(59)主演の大ヒット映画「星の王子ニューヨークへ行く」(1988年)の続編「カミング・2・アメリカ」が、劇場公開からストリーミング配信に変更されることが明らかになった。米バラエティー誌によると、配給権を所有していたパラマウント映画がおよそ1億2500万ドルでアマゾン・スタジオに権利を売却したという。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの新作映画が公開延期や配信への変更を余儀なくされる中で、12月に劇場公開される予定だった同作もついに公開を断念することになり、この冬公開の作品がまた1つ劇場から消えることとなった。

同誌は12月18日に配信が始まると伝えている。パラマウントは他にもマイケル・B・ジョーダン主演の「ウィズアウト・リモース」の権利をアマゾンに売っている他、エディ・レッドメインやサシャ・バロン・コーエン出演の「シカゴ7裁判」などをNetflixに売却している。

「星の王子ニューヨークへ行く」は、身分を隠して花嫁を探すためにニューヨークを訪れたマーフィー演じるアフリカの王国の王子が巻き起こす騒動をコミカルに描いた作品で、続編は国王となった主人公が認知していない子供の存在を知って再びニューヨークを訪れる物語。主人公のアーキム役はマーフィーが続投し、国王演じるジェームズ・アール・ジョーンズや世話係のアーセニオ・ホールらおなじみの俳優も再登場している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)