鈴木保奈美(54)が5日、授賞式がオンラインで配信された「スーツ オブ ザ イヤー(SUIT OF THE YEAR)」で、日本人女性として初受賞した。

芸術、文化、エンターテインメントを通じて世の中に感動を与えた人物に贈るアート&カルチャー部門で受賞した。鈴木は、フジテレビ系で4月期に放送された「SUIT/スーツ2」で幸村チカを演じており「『SUIT/スーツ2』というドラマを今年1年ずっと撮影しておりまして、私にとっては『2020=スーツ』という1年になりましたので、その1年をまさに象徴する賞をいただくことができて大変うれしく思っております」と喜んだ。

「スーツ オブ ザ イヤー」は18年からスタートした、ビジネスや自分のフィールドで情熱を持ってチャレンジし、時代を変えていく才能や志を持つ人を表彰するアワード。今回は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、日本では初のフルバーチャルのアワードとして授賞式を開催。きらびやかな都会の夜景をCGで作成し、受賞者1人1人がグリーンバックの前に立って収録した映像を、配信する形で公開した。

鈴木は授賞式のためにオーダーしたスーツを着て登壇。「今日、着ているスーツは、ダブルブレステットという男性らしいデザインなのですが、極力、中の芯を薄くしていただいて、生地も大変しなやかなものにしていただいて、肩のラインですとか、とても着心地の良いカーディガンのように、いつまでも着ていられるスーツにしていただきました。長く着られるとてもすてきなお洋服だと思います」と説明した。

鈴木は、アワードを日本経済新聞社「NIKKEI STYLE Men's Fashion」と共催する「MEN'S EX/MEN'S EX ONLINE」(世界文化社)の平澤香苗編集長から「SUIT OF THE YEAR クリスタルトロフィー」を授与された。そして、普段スーツを着る時にエレガントに見えるよう心掛けることについて聞かれると「難しいですね…。究極は場数かなと思います。恐れずにどんどん着ていくうちに自分のものになっていくんじゃないかなと思います。」と笑顔で答えた。

来年に向けてどういったチャレンジをしていきたいかと聞かれると「何に対しても、自分の取り組み方を更新していくというか、ドラマにしても映画にしても、どういうスタイルで、自分自身の心身の状態もどういう状態で取り組んでいったら、より良いパフォーマンスができるか、というのは毎回チャレンジだと思っています」と答えた。その上で「休暇の過ごし方や睡眠のとり方、食事の仕方とかも、いろいろ試していくということが自分の幅を広げることにつながるかなと思います」と私生活にも、さらに気を使っていく考えを示した。

鈴木の他、スポーツクライミング東京オリンピック男子代表の楢崎智亜(24=TEAM au)がスポーツ部門で受賞した。