フジテレビは今年の大みそかに格闘技「RIZIN.26」(午後6時)を放送する。大みそかの「RIZIN」放送は、15年から6年連続となる。

このほど第1弾としてRIZINバンタム級王座戦「朝倉海vs堀口恭司」のカードが発表された。王者・朝倉海(27)にとって初防衛戦、昨年8月18日の「RIZIN.18」でKO負けを喫した元王者・堀口恭司(30)はリベンジをかけた戦いとなる。

朝倉兄弟の弟でユーチューバーとしても人気の朝倉と堀口は、昨年8月18日の「RIZIN.18」で対戦。当時、RIZIN、ベラトゥールのバンタム級2冠王者だった堀口を、1分8秒で朝倉がマットに鎮めて“大番狂わせ”と話題になった。

朝倉は、2カ月後の10月12日に行われた「RIZIN.19」にも緊急参戦。バンタム級四天王の一人である佐々木憂流迦(31)と対戦。1Rに強烈なパンチで顎を骨折させ、54秒でTKO勝ちした。昨年の大みそかは、堀口とのバンタム級タイトルマッチが決まっていたが、堀口がけがによりベルトを返上。朝倉はアンゴラのマネル・ケイプ(27)と王座決定戦を行ったが、2R38秒にTKO負けを喫して王座獲得はならなかった。

再起戦となった今年8月10日の「RIZIN.23」ではマネルのUFC移籍により空位となったバンタム級王座をかけ、修斗フライ級世界王者の扇久保博正(33)と対戦。1Rの終盤に右アッパーからの飛び膝蹴りがさく裂、1R4分31秒でTKO勝ちを収めて第3代王者に輝いた。9月の「RIZIN.24」ではノンタイトルでベテラン昇侍(37)と対戦して、1R2分37秒にTKO勝ちした。

堀口は18年大みそかの「RIZIN.14」で、ベラトゥール世界バンタム級王者、ダリオン・コールドウェル(32)と王者決定戦を行い、初代RIZINバンタム級王者となった。昨年4月21日の「RIZIN.15」では元UFCランカーのベン・ウィンと対戦し、1RにKO勝ちを収めた。同6月14日にはベラトゥール世界バンタム級王座をかけて、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでコールドウェルとの再戦に臨み、3-0の判定勝ち。史上初のRIZIN、ベラトゥールの2団体同時制覇の偉業を達成した。

しかし、昨年8月18日の「RIZIN.18」で朝倉にキャリア初のKO負けを喫した。その後、けがにより長期欠場となったため、2つの王座のベルトを返上していた。復帰戦となる今大会で王者・朝倉海との再戦で“史上最強のMadeinJapan”の異名を取る堀口としてリベンジ、王座奪回がなるかが注目される。

朝倉は「ついにこのカードが決まって、僕自身も楽しみにしているし、皆さんも待ち望んでいたカードだと思うのでうれしいです。堀口選手は実績もすごいし日本の格闘技を引っ張ってきたので、一筋縄ではいかないと思いますが、堀口選手を(去年)KOしてから4試合をしてチャンピオンになっているので、前回よりも強くなっていますし、もう一発ぶっ飛ばしてやろうと思います。歴史的な試合になると思うので会場で見てください」。フジテレビの視聴者には「堀口選手との闘いは、今年を締めくくる激闘になるので、絶対に見逃さないでください!」とメッセージを送った。

堀口は「前回、KOで負けたのでやり返したいです、見ていてください。(負けた後)朝倉選手の試合は見てきたし、本当に強いと思う。しかし自分も夏ごろから本格的な練習を始めていて、“もう試合ができるかな”というコンディションを作れている」。フジテレビの視聴者には「格闘技って野蛮に見られている部分もありますが、ドラマがある、いいスポーツだと思うので楽しみにみてください!」と話している。